ナンガ900DX(山渓)とモンベルダウンハガー#800 EXPを比較してみた

こんにちは、ハルです。
2月中旬にYahooショッピングでナンガ900DX(山渓モデル)を購入し、2.5ヶ月の時を経てようやく我が家に届きました。

時は2021年のGW!900DXの快適使用温度が−10度のためシーズンは既に終わっていることと、
コロナ感染拡大防止・・・というか自分がコロナにかかりたくないので色々自粛もしておりキャンプもしばらく行く予定がないので部屋で広げてみての比較にはなってしまうのですが、
2月か3月にセールで購入した夫用のモンベルのダウンハガー#800 EXPもフィールド未使用のまま家にあるので、並べて写真を撮りながら比較し、気づいた点を書いていこうと思います。

モンベルの方は今は型が新しくなってシームレスダウンハガーとなったので、型落ちと比較してもあまり参考にならないかもしれませんが、各メーカーの特徴は出ていると思うので、よかったら参考にしてみてください。

注意点として、筆者はオートキャンプしかしないので登山利用目線では書いていません。そこはご了承ください。

シュラフについての記事を書くのは初めてなので、本編の比較について以外もだらだら書いていくので、必要があれば目次からスキップしてください。

なぜ厳冬期用シュラフ?なぜナンガやモンベル?

キャンプを始めたのは数年前に遡ります。色々割愛しますが、夏の暑さがとても苦手で汗っかきの私は、暑い・人が多い・虫が多い という三重苦な季節にキャンプをやりたくない!と思い立ったのが冬用シュラフを探したきっかけです。

冬用シュラフは色んなメーカーが出していると思います。
我が家が買ったナンガやモンベル以外にもイスカとか、安くしようと思えばAmazonで中華シュラフだってあります。
まず、なぜ一般的に高級シュラフにカテゴライズされるであろうナンガやモンベルを選んだかなのですが、以前テントで安物買いの銭失いをしたことがあったので最初からちゃんとしたものを買おうという気持ちがあるからです。

もちろん、安いものを色々試してお気に入りの一点を見つける楽しみもキャンプギアにはあると思うんですが、物がどんどん増えていってしまうのと、冬物に関しては生死に関わると考えたので最初からナンガやモンベルを選択しました。

次になぜ厳冬期用を選択したかについて。
冬用シュラフは各メーカー選択肢が複数あります。

山渓モデルのナンガだけでも冬用だけで下記4モデルあります。

モデル 快適使用温度 税込価格(Yahooショッピング参考)
450DX 0度 31,900円
600DX -6度 34,699円
750DX -8度 40,399円
900DX -10度 44,300円

快適使用温度が0〜-10度と開きが10度もあり、値段にも1万円以上開きがあります。
失敗したくないとナンガを選択しても、ナンガの中でこれだけ選択肢があるわけです・・・悩む。

色々悩んだ結果、私は着込んで寝たくない。つまり、普段家で寝ているスウェットくらいの格好で寝たいから、暑かったらファスナーを開けて調整すればいいやと考えて、一番高いけど一番寒いところでも使用できる900DXを選択しました。

ちなみに山渓モデルを選んだ理由としては、黒一色である代わりにかなりリーズナブルな値段でナンガシュラフを購入できるからです。

とはいえ44,300円て!って感じですよね。私の場合はソフトバンクユーザなので、自動的にYahooプレミアム会員になります。
そのため、Yahooショッピングで買い物をするとポイントバックがおいしい!ので、5のつく日に購入して以下のようになりました。

PayPayで約2万円支払っているんですが、これは月間のチャージ上限?が2万円までだったためです。
PayPayで支払うことによってPayPay側でもポイントバックが発生しています。
PayPay側で603円分のポイントバックが発生しているので、ポイント利用を除いてクーポンやポイントバックを考えると実質37,158円で購入できている計算です。
(確か購入当時はPayPayジャンボかなんかがやっていたので、わざわざPayPayチャージした気がする)

高かったですが、これでだいぶ抑えられたかな・・・。とはいえ1個買うのが限界です。。。

長くなってしまいましたがまとめると、
・どうせ冬用を買うなら寒い思いをしなさそうな厳冬期用がいい
・謎中華シュラフに数字ほどの性能が備わっているか謎なので、失敗しなさそうなメーカーを選んだ
という2点からナンガ900DXを購入しました。

 

ナンガとモンベルを比較する

前置きが長くなりましたが、私なりの観点でナンガとモンベルを比較したいと思います。
モンベルに関しては一個前の型落ちモデルなので、最新モデルとは異なる点があるかもしれませんが、そこはご了承ください。

 

見た目

広げたてはこんな感じでシナシナです。
ナンガの方はオーロラテックスのせいか、外側の質感がゴワゴワガサガサって感じのためしぼみ具合がわかりにくいと思いますが、モンベルの方は外側も柔らかく生地が薄い(中の羽毛が透けて見える)のでしぼみ具合がよくわかると思います。

30分とか1時間くらい放置するとこんな感じになります。
厚みがわかりにくい角度で撮影しちゃったのでフカフカ具合がわからないのですが、かなり膨らんでフッカフカです。

見た目で大きく違うなと思ったのは2点あります。
1つ目は幅について。
幅はナンガの方が大きいし、肩の方がかくばっているように見えます。
モンベルはキュッとしまっている感じ。

2つ目は首元。
写真じゃわかりにくいかもしれないんですが、開口部はモンベルの方が小さいです。
これははっきりわかる違いでした。ナンガは結構広く開いています。

 

入ってみた感想

幅が結構違うので入ってみた感じも結構違うのでは!?と思ったんですが、思ったほど中の広さに違いを感じませんでした。
私は160cmの女性ですが、どっちもゆとりがあって快適。
モンベルの方が見た目の幅が狭かったので、中もモンベルの方が狭いかと思ったんですが特にそういったこともなかったです。
ナンガは外側はオーロラテックスのガサガサ系素材でしたが、中は一転して柔らかく気持ちの良い素材でした(柔らかく気持ちいいのはモンベルも一緒)。

ただ、これは個人的な感じ方だったんですが、ナンガの方が中に入った時ボフッフボフボフって感じがした気がします。
モンベルは外も中も柔らか素材なので外側もフカフカしているんですが、ナンガは外側がフカフカしていない分中にフカフカがきているのかな?

ダウンのフカフカに包まれている感じはどちらも同じで気持ちよかったです。
ただ、これはどんなシュラフにも言えることだと思うのですが、床のひんやり感は伝わってきたので厳冬期用シュラフといえど地面からの冷気遮断はきっちりしないと寒いだろうなと感じました。
特に腰、尻、背中に寒さが伝わってきました。

顔周りについてですが、モンベルはそのままでも顔の露出が少なくて包まれてる〜〜〜って感じ。
ナンガは自分で紐を絞って調整しないと冷気入ってきそうだな〜って感じ。
ナンガは開口部が大きいので、暑かったら絞らなくていいし、寒かったら絞ればいいと思いました。
絞るのちょっと手間だけど・・・。
モンベルは否が応でも隙間が少ないので、暑かったら横のファスナーを開けて調整するしかないかと。

どちらも足は肩幅くらいまでなら広げられる感じ。
腕は胸の上で手を組んで置けるくらいには肘を曲げることができました。

 

値段とその他スペックなど

ナンガ900DXとモンベル ダウンハガー#800 EXPのスペック面を比較してみました。

  ナンガ 900DX モンベル ダウンハガー#800 EXP
税込価格(定価) 44,300円 72,600円
快適使用温度 -10度 -13度
付属品 特になし ストリージバッグ

ダウンハガーたかっ!今回はモンベル店頭にふらっと行ったら、新型のシームレスダウンハガーを売るために今までのモデルが旧型になるとのことで、20%オフで購入できました。
それでも58,000円する・・・

正直、コスパの面ではナンガ(山渓)の圧勝な気がしました。
登山用に購入検討している方は重さとか圧縮した時のサイズも気になるかと思うんですが、
我が家はオートキャンプのみなので、数百グラムの違いとか数センチの違いは気にしません。
なんなら持ち運び用の袋に詰め込むのが面倒くさいので、ストリージバッグのまま持っていきたい・・・。

ちなみに現行モデルのシームレスダウンハガー800 EXPは、快適使用温度が-12度ということで、1度高くなっています。(なぜ〜!!)
お値段据え置きなので、割高感ありますね。
余談ですが、シームレスになったことによりコールドスポットがなくなって保温性上がるのかと思ったんですが、快適温度下がっちゃダメじゃ〜〜んって思いました。

その他の違いと言うとファスナー部分でしょうか。

上の画像はナンガのファスナーになります。
白い部分が蓄光素材になっているので暗闇でぼやぁ〜〜っと光ります。
つまみの部分にはNANGAと彫ってあります。ちなみにYKK製。
外も内も両方このつまみです。

一方のモンベルはこんな感じ。
蓄光ではないんですが、引っ張り安いようにつまみが長めの紐になっています。
外側はロゴの刺繍が入った平なやつで、内側は紐って感じです。

シュラフに入ってファスナーを閉めるときは、モンベルの方が簡単でした。
紐を引っ張るだけなので。ナンガはつまみが小さいので、ちょっと大変かな。
あと、ナンガのつまみは金属だから寒いところだと触ったとき冷たいかも。

ナンガの方はストリージバッグが付属されていなかったので、ホームセンターで羽毛布団の保管袋でも買ってこようと思います。。。
ダイソーで布団収納袋を買ってきました。

 

ナンガ900DXで一晩寝てみた

モンベルのシュラフは夫のなので、遠慮して使っていないのですが、
ナンガの方は自分のシュラフなので自宅で一晩使ってみました!
とはいえ、室温20度くらいなので性能を試すことはできませんが、寝心地くらいはわかりました笑

ちなみに、床にシュラフだと腰が痛くなるので、フィールドアの10cm厚インフレータマットを敷いて、その上にシュラフを設置しました。(さよなら腰痛)

比較のところで、開口部がモンベルより大きいと書いたんですが、
スマホ依存者の私にはこれがすごく役立ちました。
シュラフの中で横を向いてスマホ操作ができるんです。
シュラフごと横に向くのではなく手も頭もすっぽり入った状態で体だけ横を向いてシュラフ内でスマホを操作できるんです。

めちゃくちゃ寒かったら開口部をぱっくり開けてそんなことできないと思うんですが、さすが室温20度のなせる技です。

スマホにも飽きて、いざ寝よう。ということで、ファスナーを全部閉めて入眠。
ところが、快適温度-10度のシュラフを20度の環境で使って快適なはずもなく。。。しばらくして暑くて目が覚めました。
ちなみにこの時の格好は、スウェットの下にTシャツです。
部屋の電気は全て消していて、月明かりが室内を照らす程度で暗かったのですが、顔に近い方のファスナーは蓄光タイプだったのですぐにどこにあるかわかりました。
結構便利ですね。

私は寝る時に時々、足の裏が暑い〜!!ってなることがあるんですが、今回もそれが起こりまして、我慢できずに足側からもファスナーを開けました。
足側は蓄光でないのと、下から1.5ブロックくらいのところがファスナー終端なのでファスナーのつまみを探すのと、開けた後に足を出すのに少し苦労しました。

室温がそこそこあるので、ファスナーを少し開けたくらいじゃ全然涼しくなくて、足を出さないと我慢できなかったんです。。。
これが本当に寒いところだと隙間風すら寒いと思うので、ファスナー開けただけでだいぶ涼しく(寒く)なるんじゃないかと思うんですけどね。

ちなみにファスナーは噛み込み防止になっていて、布を両側に広げただけでファスナーが開いてくれます。なので、開けるときに関してはファスナーを探して手間取ることもないかなと思います。
閉めるときはちゃんとファスナーのつまみを掴んで閉めないといけませんが。
(モンベル・ナンガ両方とも同じ)

途中何回か暑くて起きた気がするんですが、問題はそれくらいでシュラフ自体は快適で寝心地良かったです。
ぼっふぼふのふっかふかなので、寒いところで使用したら幸せな気持ちになれそう。

まとめ

価格差が結構あるナンガ900DXとモンベル ダウンハガー#800 EXPですが、
オートキャンプで使用するならナンガで良くないか?というのが正直な感想です。
オートキャンプと絞った言い方をしたのは、登山で使うことを考慮するならもっと比較しないといけないポイントがあるだろうと思ったからです。

ナンガだって安くはない、というか高いシュラフなんですが、この2つを比較した時に値段差ほどの機能の違いはあるかね?と考えた時に、快適温度が3度違う以外にモンベルじゃなきゃっていう差はなさそうでした。強いていうなら開口部の部分かな。でもここも絞れるし・・・。
しかもモンベルは現行版だと快適温度が-12度になっているので、現行版で考えると2度しか差がない。

それを加味したときに、28,300円の価格差を考えると、ナンガでよくない!?って感じ。
ナンガの山渓モデルはオールブラックという、ぜ〜〜〜〜んぶ真っ黒しか色展開がないので、カラフルがいいんじゃ!という方はモンベルになるかと思います。
ただモンベルもEXPはオレンジしかなさそうだし、オレンジにするか黒にするかの違いくらいしか色ではなさそう。

あと、書いてて思い出したんですが、モンベルのシュラフを広げたらまだ未使用なのにダウンがチクチク出てる箇所が数カ所あったんですよね。
生地が薄くて柔らかいからダウン抜けしやすいのかな?
この辺は新型モデルでどうなっているんでしょう。

個人的にはナンガって、寒くないか?と思ったらダウンを追加で入れてもらえるらしい(有料)なので、750とか600を買ってみて後から追加もありだと思っています。
600で十分ならもっと安く済むし、寒いなら足せばいいだけなので。

結論として、ナンガの山渓モデルはコスパ良くて最高!
山渓は楽天とYahooに出店しているようなので、ポイントがお得なタイミングでどっちかで購入するのがいいと思います。

注意点として、注文してから2ヶ月くらいかかるので(私も2.5ヶ月かかった)、来週使いたいとかそういう場合は山渓モデルを諦めてください・・・。
次のシーズンで使いたいから今のうちに注文しておく みたいな感じです。
時間にゆとりを持って注文すればナンガのシュラフがお得に購入できるので、気になる方はぜひ!

とはいえ、本来の性能を生かせるはずの環境で使用比較したわけではないので、いざ冬に使ってみたらモンベルにしておけば良かった〜となる可能性もなきにしもあらず。。。

だらだら書いていたらとんでもない文字数になってしまって推敲する元気がなくなってしまったので、書き殴りになってしまいましたが今回はこのへんで・・・。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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