ナチュラム×ナンガ460DXを買ったので開封レビュー

こんにちは、ハルです。

以前、山渓コラボのナンガ900DXシュラフを購入したという記事を書きました。
900DXは快適温度−10度という厳冬期モデルなので、春〜秋に使用するにはちょっと暑い。
何かいいものないかな〜と思っていたところに、ナチュラムセールのメールが!

覗いてみると、ナチュラム×ナンガのコラボシュラフが安くなっているようだったので購入してみました。
ナチュラム×ナンガのコラボシュラフは情報が少なくて購入をだいぶ迷ったんですが、33,800円の35%オフで21,900円だったので物は試しということで!

ちなみに、楽天のナチュラムでもセール価格で販売していたので、楽天で購入してポイントも貯めました。
1個1900Pくらい貰えたので、ちょうど20,000円ってとこでしょうか。
ちょうど2色あったので夫と私で1色ずつ購入。

似たようなスペックのオーロラライト450DXはナンガ公式で45,100円なので、かなり安い!

この価格差が一体どこに影響しているのか、調べてみようと思います。

今回の記事では、なんが公式のオーロラライト450DXとスペック面での比較を行い、
私の所有しているナンガ×山渓コラボの900DXと造りの面で比較を行なっていこうと思います。

 

スペック

まずは気になるスペックですが、ナチュラムに記載のあるスペックは下記の通りです。

  • 生地:オーロラテックス
  • 裏生地:20dnナイロンタフタ
  • 羽毛:中国産ホワイトダックダウン90-10%
  • 重量:約1100g
  • サイズ:レギュラーサイズ
  • 構造:ボックスキルト構造
  • FP:760FP
  • COMFORT:0℃
  • LIMIT:-5℃

引用元:ナチュラム

上から見ていきましょう。

生地:オーロラテックス

ナンガのシュラフと言えばオーロラテックスといった感じでしょうか。
ただの布ではなく、表面は撥水するけど内部の蒸れは防いでくれるという特殊な生地になっています。

多孔質ポリウレタン防水コーティング加工を施したナイロン生地。
防水性を高めると蒸気透湿性が低下するという問題を高レベルで解決した素材。
2レイヤ地で20,000mm・透湿性6,000g/m2/24hrs、という高レベルの防水透湿性能を持っています。

引用元:ナンガ

羽毛というのは膨らんで空気を含むことで保温性能を発揮します。そのため、濡れてしまうと保温性能がガクッと落ちて暖かく無くなってしまうのです。
シュラフをそのまま水没させることなんて基本的にはないと思いますが、結露によってシュラフが濡れて、内部の羽毛が濡れてしまうと保温性が下がってしまうという問題は存在します。
オーロラテックス生地ならば結露で表面が濡れてしまっても、内部の羽毛は濡れないので温かいままを維持できるというわけです。

オーロラテックスのような生地でなくてもシュラフカバーを使用すれば問題解決ですが、ナンガのシュラフはカバーをかけなくてもいいのがメリットです。

オーロラライト450DXは15D オーロラテックスを使用しています。ナチュラムコラボモデルは何デニールかは記載がないので不明ですが、
生地の性能は同じかと思われます。

裏生地:20dnナイロンタフタ

外側はちょっとゴワゴワしているオーロラテックスですが、内側は20dnのナイロンタフタになっています。
オーロラテックスと違って柔らかい感じ。

オーロラライト450DXは15D リップストップナイロンということなので、ここで差があります。
ナチュラムコラボはただのナイロンタフタなのに対し、ナンガ公式製品だとリップストップナイロンという、より耐久性に優れた生地が使用されています。

リップストップナイロンは破れたりほつれたりしにくく、裂けても裂け目が広がりにくいというのが特徴です。
ただのナイロンタフタに比べたらダメージ耐久性能が高いということになります。

羽毛:中国産ホワイトダックダウン90-10%

これはナンガ公式と結構違いがあります。
品質の違いがどの程度あるかはわからないのですが、公式のオーロラライト450DXだとスペイン産ダックダウン90-10% (760FP)となっています。
この辺りが価格の差に直結してきそうな気がします。

個人的には、臭くなくて、暖かさも問題ないのであればそこまで気になるポイントではありません。
私が購入した2つも、どちらも臭くなかったのでよかったです。

羽毛の産地は違いますが、配合率は同じであること、またFPも同じなので問題ないのかなぁと。

重量:約1100g

我が家での使用目的はキャンプなのと、移動は車なので全く気になるものではありませんが、
オーロラライト450DXだと865gと、235gほどの差があります。
我が家と同じように車移動の方には気になる差ではないと思いますが、山登りする方には大きな差がありそうです。

ダウン量で言えば10gしか差がないので、あとは生地などで軽量化を図っているのだと思います。
すごい企業努力!

サイズ:レギュラーサイズ

そういえばナチュラムのサイトにはサイズの記載がありませんが、ナンガ公式と同じ基準であれば
最大長:210 X 最大肩幅80/cm(身長178cmまで)と思われます。

ナチュラムコラボはレギュラーサイズしか存在せず、ロングがないので、背の高い方は他で買うことをお勧めします。

 

構造:ボックスキルト構造

まずボックスキルト構造とは何かを知るのがいいと思うのですが、詳しい説明はナンガの公式サイトに載っています。

引用元:ナンガ

シングルキルト構造だと、表地と裏地が直に縫い合わさっている箇所がコールドスポットになってしまいます。
コールドスポットというのは、読んで字の如く冷気が伝わってくる場所のことです。

一方ボックスキルト構造だと、表地と裏地の間にきちんと隙間ができ、そこにダウンが詰まっているのでコールドスポットが出来ず冷気を遮断できるというわけです。

オーロラライト450DXはボックスキルト構造ですが、ナチュラムコラボの方もボックスキルト構造を採用しているため、寒さに強い作りとなっています。

FP:760FP

オーロラライト450DXと同じフィルパワーになります。

COMFORT:0℃/LIMIT:−5℃

コラボモデルはコンフォートとリミットにヨーロピアンノームの記載がないのでどこまで信用できるか謎ですが、
ナンガ公式サイトで一番スペックの近いオーロラライト450DXを見ると
快適使用温度:DX:0℃ / -5℃とあります。
ナンガ公式サイトの記載はヨーロピアンノーム基準ですので、羽毛量からしてもナチュラム記載の温度もヨーロピアンノーム基準と考えられます。

春先、秋口なら十分なスペックかと。
我が家はいつでも湯たんぽを持参してくので、もし寒そうであれば湯たんぽ併用で大丈夫そうな気がします。

 

山渓コラボとの比較

ナチュラムコラボの一番の特徴はフロントジップになります。
ナンガ公式モデルや私の持っている山渓コラボモデルは右ジッパーですが、ナチュラムコラボはフロントジップなので、広げて掛け布団的な感じで使用しやすいかと思います。

ナチュラムコラボの方に入ってみたのですが、出るときはジッパーの終端についているマジックテープを剥がして両側にぐわっと引っ張ればチャックが降りていくので、センタージップの方が若干出やすいかなというのが感想です。

ジップ部分には山渓もナチュラムもドラフトチューブが付いているので、ファスナーからの冷気を遮断してくれます。
また、ネックバッフルという、首周りから冷気の侵入を防ぐマフラーみたいなものも付いています。

ジップ以外の作りは基本的に同じなようです。
山渓は色展開が黒のみですが、ナチュラムだといくつかバリエーションがあるようで、
今回購入したものは型落ちですが、ワインレッドと水色です。現行モデルだとアースカラーがメインなようです。

ファスナーは山渓や公式と同様、YKKの噛み込みしにくい蓄光のものを採用しています。
夜にぼや〜っと光っているので見つけやすいのも変わらずです。

 

その他大きな違いかなと思ったのは、製造場所使用しているダウンについてです。
山渓コラボモデルは日本国旗のタグが付いているので、日本国内製造であること、また使用しているダウンもスパニッシュダウンです。

今回購入したナチュラムコラボは型落ちなので約20,000円と安いですが、現行品の場合は33,000円です。
山渓コラボの450DXは34,800円なので、1,800円の価格差・・・

センタージップがいいという強い拘りや、黒は嫌だといった拘りがあるのであればナチュラムコラボの方がいいですが、
特にその様な拘りがないというのであれば、山渓で買うかな・・・といった印象でした。

 

ナチュラムコラボのいいところ

今回購入してみて感じたナチュラムコラボのいいところを挙げてみます。

  • ほぼ同じ機能のナンガ公式シュラフの半額以下(セール価格)

ほんとこれに尽きる!安いけど、ナンガブランドのシュラフを買えたというのがよかったです。
本体に日本国旗のタグもなく、使用ダウンも中国産だったためナチュラムに製造国を確認したところ、中国製であるとの回答が来ました。
ただ、ナンガの永久保証がついてくるので安くナンガシュラフを購入したいという人にはいいと思います。

ただし、前の章でも書いたように、型落ちだからこの価格であって、現行モデルだと山渓コラボとさほど金額が変わらないので、
ナンガ公式以外で買うのであれば、ナチュラム以外も検討の余地ありだと思います。

山渓に比べていいところは、在庫があればすぐに来るところでしょうか。
山渓モデルは大抵数ヶ月待ちなので、すぐ使いたいという場合には向きません。

ナチュラムコラボのいまいちだったところ

  • ドローコード

ドラフトチューブや顔のところのドローコードがとっても絞りにくい!
不良品かと思って2つ目も確認しましたが同じ作りだったので不良品ではないようです。
固すぎて全く絞れません。。。

厳冬期用じゃないから、タオルとかを首元に巻いて対応かなぁ・・・。

おそらく原因は、センタージップだと思われます。
ドローコードはジップより左側に付いているのですが、その位置から手前のセンタージップまで伸びるコードと、反対のセンタージップまで伸びるコードの2本構成となっており、
2本一緒に引っ張ってもそれぞれ長さが違うため上手に引っ張れないのが問題かなぁ。
なんか、ここまで絞りにくいのはちょっとびっくりなので、割とショックです。

春〜初秋くらいまでしか想定していないので、諦め(?)られますが、厳冬期モデルをナチュラムコラボで買うのは嫌かな〜という感想です。

青で囲っているのが首のあったかいやつ(ネックバッフル)

 

 

 

 

 

ジッパーから冷気が入ってこないようにダウンでガードされている

ドラフトチューブを捲るとこんな感じ

 

 

  • サイズ展開がない

我が家は気になるポイントではなかったのですが、普段ロングを購入している人は困るポイントだと思いました。
今回のシュラフに関して言えば、おそらくレギュラーサイズと思われます。

 

  • センタージップ終端のマジックテープが顔に当たる

ジッパーの終端はどのモデルでもマジックテープが付いていると思います。
マジックテープって意外と固くて、顔にツンツン当たるのがちょっと嫌でした。
ドローコードが絞りにくいので、タオルなんかを首〜顔周りに巻いて寝ようと思うのでそこまで気にならなくなるとは思うのですが・・・。

ジップ終端のマジックテープを止めたところ。ここが顔に当たるといてぇんだ。

マジックテープを外すとこんな感じ。このまま両側にぐわっと引っ張ればファスナーが下がっていく

収納にはセリアの羽毛布団収納袋を使用

ナンガ900DXの時はダイソーの布団収納袋を使用しましたが、今回はたまたまセリアに行ったので似たようなものを購入してきました。
センターファスナー付きで、サイズはW62cm×D50cm×H33cmとなっています。
もちろん、スタッフバッグに入って配送されたのですが、自宅保管しているときはある程度ふわっとさせた状態で収納した方が良いようなので、
実際にキャンプ場に持ち出す以外はこのような大きめの袋に収納しています。

保管時もスタッフバッグに詰めていると中のダウンが潰れてしまって、いざ使う際になかなか膨らまないようです。
実際に、自宅に届いたシュラフの一個を布団乾燥機にかけて、もう一個を広げたまま放置しておいたんですが、
ただ放置した方は一晩おいても全然ふっくらしていなかったので、こちらも布団乾燥機でふわふわにしました。
自宅だから布団乾燥機でふわふわに出来たものの、これがキャンプ場だったら全然膨らまなくて悲しい思いをすることになるので、
やはり保管時はある程度ふわふわさせておいた方が良さそうです。
※今回購入したシュラフは型落ちなので、1年以上スタッフバッグに詰められていた状態と思われます。

ナンガからもストリージバッグが販売されていますが、1,100円します。
公式のストリージバッグのいいところは、ナンガのブランドタグが付いている点くらいでしょうか?
正直、潰さずに保管できるならなんでもいいと思っているので、個人的には100均の羽毛布団収納袋で必要十分かと。

セリアで購入した羽毛布団収納袋の材質はポリプロピレンです。質感はいわゆる不織布ってやつですね。
そもそも羽毛布団を収納するために作られているので、ある程度の通気性は確保されています。
シュラフと一緒に乾燥剤を入れておけばより安心といったところでしょうか。

セリアの羽毛布団収納袋に収納した図

 

まとめ

性能で言えばナンガ公式で買うのとほぼ同等なため、今回のように型落ちを安く購入するのはありだと思いました。
ただ、現行品の価格であれば、他の会社のコラボモデルも比較検討すべきだと思います。

山渓だとほぼ同じ価格で日本製造ですし、何より、センタージップであるナチュラムモデルのドローコードの絞りにくさといったらない!

冬場はドローコードを絞る必要があると思うので、冬モデルはナチュラムのセンタージップモデルをやめた方が無難かなぁ。

 

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